地上に降りたサンタ

2/6
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
地上に着いた。 まずは人々の声を聞かなければ。 ついでに僕は幽霊みたいなもんだから人には見えないし、触れることもできない。僕らサンタの仕事は物質をあげることではないのだ。 僕はケーキ屋へ向かった。 「蘭・・・。」 元恋人を見つけた。僕がまだ生きて時はさ、いつも一緒にいた。 なぜか蘭はこっちに走ってきた。 「蘭・・・おいで。」 しかし、蘭は僕をすり抜けた。 「槙、ずっと待ってたよ。もう!」 蘭は新しい幸せを見つけていた。まあ2年前から知ってたけど。蘭には蘭の生活があるのは僕にもわかっていた。それにあいつをほかの奴に託したのは僕だから。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!