大学時代

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あの人は4人兄弟の中で唯一大学に進学した 東京の某体育系大学   大学へ通うために上京する時のエピソード   当時の移動手段のメインはやはり電車と船   網走からだと まず札幌まで行く それから乗り換えて函館へ 次は今は無き青函連絡船 で 弘前からまた電車で東京へ 大変な道のりだよね   で その全工程をあの人の親父はこっそり後をつけてたみたい 4人いる自分の子供で初めて東京に行くのだからね 心配だったんだろうな   でも あの人はずっとついて来てる事に気付いていた 『たまにわざと振り返ったりすると サッ って隠れたさ!』 って言ってた(笑)   意地悪だね(苦笑)   結局 東京に着いてから色々片付けも済み 実家に電話するあの人 あの人 『着いたよ』 あの人の親父 『そうか 無事着いたか』 あの人 『ああ…(苦笑)』   不器用な親子関係(笑)   で大学に入学   あの人は大学の空手部に入部した 血の気が多いあの人らしい あの人の大学時代の先輩 後輩は俺も数人知ってる あの人に負けず劣らず めちゃくちゃな人ばかりだ でもその人達が あの人が一番ヤバいと口を揃えて言う   呆れ過ぎて逆に感心するわ…(苦笑)
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