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「やだ私…寝ちゃって」
目を擦るとスケッチブックと鞄を手に取り、深く深呼吸をする。
その時尻餅をついている祐樹に気付く…
しばらく見つめ合ッた後、未緒がふと口を開く。
「あら……貴方は」
ドクン
緊張が走り、未緒の次の言葉を待つ。
【そうだ俺だよ…
昨日会った……】
会ぇたことが嬉しかったらしく、笑みが溢れる
「貴方…誰ですか?」
―…はぃ?…―
そら耳…??
覚えて…ない??
俺はこんなにもお前を忘れることができないのに。
虚しさと悔しさがジワジワと体を駆け巡り、怒りとなって爆発する。
「っ…覚えてねえのかよ//!!昨日会ったじゃねぇかよ//!!!」
そう言うと、裕樹は走り去ろうとする。
「………ぁ…」
その時、裕樹の腕に巻かれた包帯が未緒の目につく…
その瞬間祐樹を思い出し「昨日の…良かった、怪我の手当てちゃんとしたんですね!」と、安心した顔で微笑みかける。
祐樹はそれを見て顔を赤くする…怒りなど嘘のように消えてぃた。
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