ソリに込められた想い

携帯電話

どこを見渡してもクリスマス一色だ。色とりどりのイルミネーション、どこからともなく聞こえてくるクリスマスソング。

別に嫌いではないが、こうも同じだと、つい冷めた目で見てしまう。

まあ恋人もいないので、嫉妬が少し入ってるのは、仕方ないと許してもらおう。

そそくさと家に帰ると、携帯の着信がなる。誰だろうと画面を見ると、いつもの名前が出ている

「げっ！兄貴からかよ……また、うるさいなあ」

渋りながら、ボタンを押し携帯を耳にあてる。