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私、沢口菜穂子22歳OL。
彼氏はいるけど、今別れの危機にきている。
彼氏は加藤侑紀、24歳。
知り合ったのは3年前…
私が勤める会社の取引先の営業マンで何度か会社で顔を合わせるうちに彼の方から声をかけてきた。
何度か食事や飲みに誘われて行くうちに付き合うようになった、よくあるパターン。
付き合い始めた当時は毎日のように電話が来たり、会うのも1日おきだったのに、1年を過ぎる頃には電話はおろか、仕事が忙しいという理由で会う回数も減った。
ラブラブな雰囲気なんて今の私達にはまるでなくなっていた。
「侑紀、他に女でもおるんちゃうかなぁ。」
会社が終わって同僚の真紀といつもの居酒屋で一杯やりながら私は愚痴っていた。
「そうかもしれんなぁ。思い切って聞いてみはったらどう?」
と真紀に言われたけど、本当のこと聞くのが怖い。
「菜穂子、今年のクリスマスはどうするん?」
「まだ何も考えてへんけど真紀はどうなん?」
「うちはね、彼氏が神戸のオリエンタルホテル予約してくれたんよ。
だからイヴはホテルでロマンチックに過ごす予定やねん。」
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