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僕「逃げ……た？」
旅人「そう、逃げたんだ」
旅人「でも熊の足の早さに人間が敵う筈がありません」
旅人「だからパルプ君はすぐに追い詰められてしまいました」
旅人「大ピンチのパルプ君、彼は叫びます『助けてーー』と。その時」
旅人「パルプ君の前に二人の大人が現れたのです」
僕「分かった。見守り役の人だね」
旅人「そう。そして二人はパルプに言いました『早く逃げろ』と」
旅人「でもパルプ君は逃げませんでした」
僕「どうして？ だってさっきパルプ君は逃げたじゃん」
旅人「パルプ君は､大人二人なら大丈夫だと思ったんだ。それにこのまま帰ったら村の笑い者だからね」
僕「ふ～～ん」
旅人「でも現実は違った」
僕「まさか……」
旅人「二人は殺されたんだ」
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