パルプくん

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旅人「今からちょっと前の時代、そこにパルプ君はいました」 旅人「そこでは有名人になるほど、パルプ君はなんでも出来る子でした」 僕「なんでも?」 旅人「ああ、なんでもさ。 運動だって勉強だって何だって出来たんだ」 僕「ふ~ん」 旅人「パルプ君は毎日の様に皆に褒められます」 旅人「凄いねぇ。だとか、さすがはパルプ君だね。だとか……」 僕「…………」 旅人「褒められる度に、パルプ君には自然と力が沸いてくるようで」 旅人「次第に自分でも、『僕は天才なんだだからなんでも出来るんだ』なんて思うようになっていきます」 僕「天……才」
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