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旅人「そしてパルプ君は今まで培って来た、自信と熱意と力と思いを胸に、呪いの森へと足を踏み入れました」
旅人「パルプ君が呪いの森に入る時は、村人すべてが応援に来たそうです」
僕「へ~~。やっぱ、凄いなパルプ君は。その……天……才だもんね」
旅人「――しかし」
旅人「パルプ君は帰って来ませんでした」
僕「え?」
旅人「一日あれば帰って来れる薬草がある場所。でもパルプ君は二日経っても、三日経っても帰っては来なかったのです」
僕「どうして? だってパルプ君はあんなに行きたがってたんでしょ? 天才なんでしょ? 15歳の人にも」
旅人「――落ち着いて。大丈夫かい?」
僕「う……うん」
旅人「じゃあ、話を続けようか」
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