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大河の父は根っからの釣り好きだった。
この日は前の日に降った雨の影響で海は荒れていた。
しかも冬だったために風も冷たく悪天候。
それでも大河の父はたくさん服を着込み荒れる海に船を出し、沖近くで釣りをしていた。
その船には10歳になったばかりの大河の姿もあった。
「大河、海が荒れているから父さんにしっかり掴まっておくんだぞ!」
「はぁぃ、パパ」
父は釣りに必死だ。
「今日はいっぱい釣って母さんをびっくりさせるぞぅ」
船は沖から少しづつ離れて行った。
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