大天使ミカエル

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覚えのない着うたが鳴り続けている携帯に恐る恐る出てみた。 しかも登録なんてしてないのに携帯画面にはちゃんとミカエルって載ってある。 「もしもし」 そしたらかなりテンションの高い男の声だった 「おめでとうございまーす!よく引き受けてくれたわねーこれから色々守ってもらわなきゃいけない事とやってもらわなきゃいけない事が山ほどあるの。一つは今から研修期間に入るからね、ちょっと行ってもらいたい所があるのよーそこの入口はあんたの部屋のその趣味悪いポスターの向こうに作っておいたからそこから行ってちょうだい。誰だってサンタになれるわけじゃないのよ、仕事だって研修ってものがあるでしょ?あんたがやってる事なんかよりよっぽど難しくて大変なんだから!あぁ、あなた居酒屋勤務だったね、本当こんな人に出来るのかしら?まぁいいわ。 一つ一つの事を確実にクリアしてちょうだい。 まず一つは・・・」 ノリオ「ちょっちょっと待って下さい!!」 「何よ?」 「なんなんですかあなたはいきなり出た瞬間早口でしゃべりまくって!しかも人の携帯の着うたを勝手に変えたりして」 「素敵でしょ、あなたの着うたダサいんだもん。 そんな事よりあんた何私がしゃべってるのに止めるのよ!今からが大事な所なのに!」
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