プレゼント2

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「とりあえずパスタか何かで良いですよね? ついでにお風呂も入れて来ます」 そう言ってキッチンへ向かおうとする駆の背中に問い掛けた。 「どうして?」 駆が振り向く。 佑奈の体は駆に向いていたが目はその足元にを見ていた。 「どうして見ず知らずで不法侵入の怪しい女にそんな優しくしてくれるの?」 少しの間があった後、駆は困った様に笑いながら応えた。 「……何て言うんだろ。親がいなくなった辛さは分かるから………かな。 それだけでも僕は凄く辛かったのに、家まで無くなったなんて想像出来ないもの。 だから放っておけないよ」
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