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すかさず赤文字の「こちら」をクリック。
「グハッ!牛山は33のダメージ!牛山は死んでしまった。だが、ユメのキスで王子は再び目覚めたのだった!牛山は、仲間になりたそうにそっちを見ている」
牛山は、ユメを見た。ユメは牛山のことなど気にせず、部屋中を自由にハイハイしている。ある意味無視。
「はい勇者ごっこ終わり!」それでも、牛山は独り言を自重しようとは微塵も考えなかった。
事実牛山はやたらにテンションが上がっていた。
まるで中学二年生の好奇心に満ち溢れる男子が、親不在の時に父親の部屋を探索するように――草むらで濡れてないエロ本を発見した小学生のように――牛山は、こんなにも簡単に「しつけ」に関して見つけられるとは思っていなかった。
さらにもうサポートセンターに電話しなくていい。これがテンションアゲアゲの最大の要因だった。
だが、「こちら」をクリックして下にスクロールしてすぐに気づいたのである。
――しつけに関しましては、ユーザー様の一人一人の事情や好みがございますので、当サイト及びメーカーでは対応いたしておりません。
「うわばっ!」
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