Lesson1 赤ちゃんと僕

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「華麗にカートにイン!」 いやカートに挿入!とか言っちゃうとさ、教育上よくないじゃない? ワンピースは確保されたわけだね、明智君。 ユメは物欲しそうにこっちを見ている。 「いや仲間になりたそうにこっちを見ている…だったらウェルカムなんですが…なにせ予算が…」 ユメのクッキリとした二重瞼に包まれたウルウルの瞳が、もっさんこと牛山氏を見つめている。 その健気な姿は、汚れない子犬の姿を彷彿させる。 「かわゆい…買います!是非とも買わせていただきます!この牛山めに買わさせて下さいませ!」 恐らくセールスでもやらせようものなら、売上トップ10入りは間違いないだろう。 「さぁユメ、好きな物を選びなさい」 牛山氏はなぜか大船に乗った気分のよう。だが現実には借金までして泥船に乗っております。 ユメは白いハイヒールと帽子、小物などわりかし安い物ばかりを欲しがった。 「ユメちゃん!いよっ!財布に優しい子!エコロジストみたいなエコロジス子!略してエロ子!」 なぜにオヤジギャグをかましているのか。言った後に恥ずかしくなった。 会社で女子社員に「いよっ!エロ子」などと言おうものなら、間違いなくセクハラ認定されていたところだ。 「あ~リアルプーさんで良かった。セクハラもねぇし」 33歳牛山篤史。服を注文した後、ダンボールが散らかった部屋の中でそのまま爆睡。
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