9053人が本棚に入れています
本棚に追加
「華麗にカートにイン!」
いやカートに挿入!とか言っちゃうとさ、教育上よくないじゃない?
ワンピースは確保されたわけだね、明智君。
ユメは物欲しそうにこっちを見ている。
「いや仲間になりたそうにこっちを見ている…だったらウェルカムなんですが…なにせ予算が…」
ユメのクッキリとした二重瞼に包まれたウルウルの瞳が、もっさんこと牛山氏を見つめている。
その健気な姿は、汚れない子犬の姿を彷彿させる。
「かわゆい…買います!是非とも買わせていただきます!この牛山めに買わさせて下さいませ!」
恐らくセールスでもやらせようものなら、売上トップ10入りは間違いないだろう。
「さぁユメ、好きな物を選びなさい」
牛山氏はなぜか大船に乗った気分のよう。だが現実には借金までして泥船に乗っております。
ユメは白いハイヒールと帽子、小物などわりかし安い物ばかりを欲しがった。
「ユメちゃん!いよっ!財布に優しい子!エコロジストみたいなエコロジス子!略してエロ子!」
なぜにオヤジギャグをかましているのか。言った後に恥ずかしくなった。
会社で女子社員に「いよっ!エロ子」などと言おうものなら、間違いなくセクハラ認定されていたところだ。
「あ~リアルプーさんで良かった。セクハラもねぇし」
33歳牛山篤史。服を注文した後、ダンボールが散らかった部屋の中でそのまま爆睡。
最初のコメントを投稿しよう!