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最近涙腺が緩んできたのかな。やたらに涙脆くなったような気がする。
モグモグ。一方ユメはおいしそうにご飯を食べていた。知能は赤ちゃんでも食事は離乳食を与える必要がない。愛玩具ってユーザーへの配慮が抜群だね。
そういやぁ、ユメは生まれて初めてご飯を食べるんだもんね。なんか新鮮だ。
「お い し い」牛山はわざと一語一語感覚を開けて言った。
「ユメ、こういう時はおいしいって言うんだよ」牛山がそう言うとユメは食べ物をちゃぶ台に置いて、「だー」と言ってニコリとした。
「アントニオ猪木か!まぁいっか…」
ユメはもちろん牛山の言っている言葉を理解していない。だからと言って話かけないままでいたら、ユメはずっと言葉を知らないままだ。だから極力話かけるようにした。
ユメが箸の持ち方を知っているわけないから、食べ物はインド人のように手掴みだ。
ただ最近のインド人は手だけじゃなく箸も使うしフォークも使うらしい。時代は変わったものだ。
「ユメ、食べ終わったら、ご ち そ う さ まだよ。はい、ごちそうさま」
「だー」アントニオ猪木リターン。
「さぁ、食った食った!今日は何しよっかなー」
働け!働くんだ牛山篤史!「よしっ!説明書を読み返そう」
ゲームソフト買った中学生かおのれは…。
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