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「M1OI-I0AT-K1IE-I5SR-K6HU」
僕はシリアルナンバーを耳元で読み上げた。
――数十秒経過。
「あ、あれ?」
何も変化はない。
「ちょっと…これ不良品?」
大枚はたいて買った挙げ句不良品じゃ割に合わない。
「急いでサポートに電話しなくちゃ」
僕はサポートに電話をした。
「もっ…もしもし!動かないんだけど!」
「お客様シリアルナンバーを読み上げた後、お名前を読んで上げましたでしょうか?」
「名前?名前って?ネームよね?」
なぜか焦ると、おねぇ口調になってしまう。
「お客様がお決めになって耳元でお呼び下さい」
電話を切った後、名前を考えることにした。
横たわる愛玩具はスマートで、いやグラマーと言った方がいいだろう。
出るところはしっかり出ている。
――これって何カップくらいあるんだろうか?
初期装備のTシャツの上からお椀型のお山を真横から眺めてみた。
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