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その顔を刑事さんは見逃さなかった。
確か近藤って名前の刑事だったかな。40過ぎくらいの太い眉毛の優しそうな刑事さん。それでも私の表情が変わった時の眼光は鋭くなった。
う……。
予告状――。
馬鹿げているけど話したら私が疑われちゃう。
まさかそんなタイミングでカレが殺されるなんて思わなかったし。
でも、あんな殺人予告状を出すなんて。
私は何て馬鹿なんだろう。
言うか言わまいか……。
少し考えてみる。
そういえば先程指紋取ったよね。成すがままにされていたけど。
あの殺人予告状から私の指紋が出るわよね。
結局バレちゃうじゃない!
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