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ライトグレーのスーツに身を包み、身元引受人として現れた私の間接的な上司にあたる白石亜紀子(しらいしあきこ)課長だった。
白石課長は私の憧れの存在。
四友物産の営業部開発課の課長で、正人の直属の上司でもあるの。隙がなく相当のやり手で、かつては私と同じ営業事務をしていたらしいんだけど、三年前に大抜擢されて課長を張っている。
いわゆるキャリアウーマン。男の人に混じっても引けを取らない。
「木山さん。大変だったわね。社に連絡があったから駆けつけて来たの」
ようやく知っている顔を見てか、白石課長の毅然としながら温かみのある声を聞いてか、私はホッとして再び目から大粒の涙を流しちゃった。
白石亜紀子画/れい♪な様
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