2325人が本棚に入れています
本棚に追加
私って薄情なのかな。だいぶ落ち着いてしまっている。
どちらかと言えば隣で手を握ってくれている早苗の方が目が赤くなっている。
親友ってありがたいなって思った。
もし早苗が泣きたい時には私も一緒に声を出して泣こう。
その意思を伝えるように私は早苗の手を強く握った。
普段じゃできないよね、こんな照れ臭い事。
でも今はこうする事が気持ち良かった。
結局、食欲が湧かずに殆んど何も食べないままにランチは終わっちゃった。
白石課長は社には地下鉄で戻るからと言って早苗を促すと一緒に駅に向かって歩き出した。
早苗もまだ会計処理があるらしい。
最初のコメントを投稿しよう!