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私は今
涙が溢れている
どうして…
どうして神様は
葵から大切な人を奪ったのですか??
葵が『葵』でいるための大切な人を―――
6月葵は学校を休みがちになり
来てもすぐに早退
顔色がすごく悪くて
まるで消えていきそうだった
「葵!!
…帰るの?」
「…うん」
葵の目はすごく腫れていて
見ていられなかった私は
「話せないの?
私、葵を支えたいよ
頼りないかもしれない
でも
葵の背負ってるもの
少しでいいから
私にも背負わせてよぅ」
泣いた
もう辛くて辛くて
葵は少し戸惑ったが
すぐに笑って
「じゃあ聞いて
これは
光を失った女の子の物語」
そう言った
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