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そして、さらに半年経った頃
長い友達関係を捨て恋人になった
「葵、オレ葵が好きだよ」
嬉しかった
私の誕生日に翔がくれた指輪
これは貴方がくれた最初で最期のプレゼント
あの時
君は照れながら
「ん絶対なくすなよ」って私に小さな箱を軽く投げて渡したよね
「わわッ」
慌ててキャッチした私
ぱかっ
その中には
淡いピンク色の指輪が入っていた
「翔――――」
親にすら愛されなかったあたしを愛してくれた
たった一人の人
子供ながらに一生懸命恋をした
怖い位の幸せ
それが
全ての幸せを奪っていった
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