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いつも部活が終わった後
川原で楽しそうに夜遅くまでサッカーボールを蹴っていた翔
良く笑って
良く怒って
優しかった
『愛しい人』
―――6月7日―――
私は翔を失った
「う…うそだよね？
翔…』
「ただ、寝てるんだよね？」
ねえ、起きてよ
なんでなんでなの
『翔!!なんで!!』
白い病室に
白いベッドに横たわる貴方
不釣り合いな黒髪
ねえ、似合わないよ
翔にはそんなとこ似合わない
貴方は太陽の下にいなきゃ
なんで？
なんで？
なんで翔なの？
翔が居なくなるの？
この世界なんて大キライ
みんなみんな私から大事なもの奪ってゆく
私の大切な人たちは消えてゆく
こころの中では
静かに雨が降っていた―――
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