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私は泣く事も出来ず
その場から逃げ出した
こころのなかのように外も雨が静かに降っていた――――
私は現実を受け入れられないまま、
川原へ
向かった―――
今にも翔が笑ってサッカーをしているように思えた
《葵》
そう呼んでいる気がして
『翔…翔…しょう――――――』
でも、そこには翔はいない―――――
現実をつきつけられた私は
そのまま泣き崩れた
狂ったように何度も何度も
『翔』
この名前を叫んだ
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