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ある日服装検査があった
もちろん葵は引っかかるわけで
ほかのｷﾞｬﾙたちは
ぎゃーぎゃー騒いで
反抗しまくっているのに
葵だけはずっと体育館の窓の向こうを見ていたんだ
ついに葵の番になり
先生達が一斉に葵を指摘しだした
いや
罵倒 と言った方がいいのかもしれない
日頃の葵の態度を見据えた先生達が
一斉にかかった
葵は反抗することなくただ黙っていた
だけど
「この指輪のﾈｯｸﾚｽはなんだ!!?
男にもらったのか!!?
そんなんだからお前にはいい男がつかないんだ!!
こんなもの外せっ!!!!」
一人の教師が葵の首元のﾈｯｸﾚｽに手を伸ばした時
黙っていた葵が弾けたように
「触るなっ!!!!!!」
葵が黙ってるのをいいことにつけ上がっていた先生達が
しん、とした
葵はそれ以上の言葉を発することなく体育館を出ていった
私は葵を追った
だってあんなに感情を表に出す葵なんて初めて見たの
私は葵の事を知らなすぎた
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