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耕太『怒ってるの?』
私『いえ、怒ってないですよ笑』
きっとつまらないというのが顔にでていたのだろう。
気付けばワタルさんとユウコは何かの会話に夢中になっていた。
車が走ってから気付いたのだが耕太の顔を近くで見るとハーフみたいな顔をしていた。
肌の色は黒く、掘りは深く、目鼻立ちがハッキリしていて金髪だったから余計。
私『耕太さんはハーフなんですか?』
耕太『ハーフに見える?』
私『はい』
耕太『そーだよ!ハーフなんだよ俺!』
私『どことどこなんですか?』
耕太『ん?日本と日本のね!笑』
私『はぁ……』
みんなは笑ってたけど私は笑いと共に馬鹿だと思った。
私は本当に何とも思ってない人には冷たい癖がある。
正直、帰りたいと思った。
また私が窓の外を見ていると当時流行っていたゆずの【夏色】を耕太が熱唱していた。
歌い終わるとまた繰り返して【夏色】を歌う。
私は“こいつうるせー”
としか思っていなかった。
でも耕太はかなり機嫌がいいみたいでずっと【夏色】を歌ってた。
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