第一章【反逆開始!】

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昼下がり。 都内南の松山町中央公園。 真上から少し傾いた所に位置する太陽が、冷えた地面を照らす。 「おい、今日の新聞みたか?」 若者たちの雑談が聞こえて来る。 「みたみた!“新都知事の改革進む”だろ?」 どうやら話しの内容は最近都知事に就任した如月雄二の新政治についてのようだ。   如月はまだ27歳で、最年少で都知事に見事就任した。 その外見から想像がつかないほど頭がきれ、彼の発する言葉ひとつひとつが民の心を揺さぶるものだった。 それを視野にいれると、彼が当選したのも頷けるものだ。
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