プロローグ

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「亜希子っ‼ そろそろ、起きろよっ‼ 子供が家に、帰る時間だろっ‼」 と悟がネクタイを絞め終わると、ベッドの上でセックスの余韻に浸っている、私に言った 私は、気だるそうに、起き上がると、ベッドから降り、シャワー浴びに行った シャワーから、心地よいお湯が、私の全身の汗を流して行った 私が、シャワーを浴び終わると 「俺っ‼仕事に戻るから ホテル代、テーブルの上に置いてあるから」 と悟は私に言って、部屋を後にしようとした時 「悟っ‼」 と思わず、悟を呼んでしまった 「釣りっ‼ 釣りは、いならないっ‼ 何時もの事だろう じゃ、俺っ、急ぐから」 と言って、悟は部屋を出ていった 浜崎 悟(30) 私は、この男と付き合い始めて、三ヶ月経った だが、私はこの男が嫌いだった 小学三・四年生の時と、中学三年生の時と、悟と同じクラスだったが、その時も私は、悟の事が嫌いだった いまでも、悟が嫌いだ 私は、シャワーを浴び終わると、バスタオルで体を丁寧に拭いてる頃、部屋、備え付けの電話が鳴った 「お連れ様が、お帰りになりましたが」 とホテルの受付の女性が私に言うと 「はいっ‼ 私も、今、出ます」 とホテルの受付の女性に、答えて、電話を切った 最近は、ラブホテルでの殺人事件が多いらしく、どちらかが一方が帰ると、電話してくる ラブホテル側の予防策なのであろう 私は、電話を切ると、着替え始めた 着替え終わると、部屋中を見渡し、そして自分のポケットに何も入ってない事を確認すると、茶封筒から、現金だけを取り出すと、私は部屋を後にした そして辺りに人がいない事を、確認すると、ホテルから出た 私は何食わぬ顔をしながら、駅に向い、そして駅に置いてある自転車を漕いで、自宅へと急いで戻った 家に戻ると、居間の掛け時計を見る 三時、五分前だった 私は、荒い息を整えながら、子供達が帰って来るのを待った 「ママっ‼ただいまっ‼」 と今年、小学校に上がったばかりの、夏海が帰って来た 「お帰りっ‼なさい」 と私は夏海に言うと 「ママっ‼おやつは?」 と居間でテレビを見ている、私の傍に寄って言うと 「ランドセルを、部屋に置いて、手を洗って、嗽をしてから」 と私は夏海に言うと 「はぁ~い‼」 と夏海は、私に返事をすると、部屋に向かって行った そして夏海が部屋から戻って来ると 「母さんっ‼ただいまっ‼」 と言って、小学三年生の衛が帰って来た
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