私と哲夫

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そして翌日、私の荷物を取り間違いた、人物が私の携帯に、電話を掛けてきた 私は電話を貰うと、私が住んでいる駅の前の喫茶店で私の荷物を取り間違えた人物と逢う約束をした 私は英樹に、その事を伝えようと電話したが、いくら英樹の携帯に電話を掛けても 「お客様の掛けた電話は、電波の届かない場所にあるか? 電源が入ってません」 を繰り返すばかりだった 仕方なく、私はメールに、その事を書いて、送った メールを送って、一時間が過ぎ、二時間が過ぎ、そして私の退社時間が来た そして私は、英樹の勤めている会社に電話した 「もしもし、多古井物産さんですか?」 と私が言うと 「はいっ‼多古井物産です」 と電話口出た女性が言うと 「企画二課の谷 英樹をお願いしますっ‼」 と私が言うと 「企画二課ですね 少々、お待ち下さい」 と電話口に出た女性が言い、数秒後 「もしもし、お電話、替わりました 企画二課の谷です」 と相手が言うと、私は耳を疑ったが 「英樹さんっ‼」 と私は甲高い声で言うと 「英樹ではありません 英二です 企画二課に、谷 英樹と言う、社員は居りませが・・・ 失礼ですが、どちら様でしょうか?」 と相手が言うと、私は電話を切った 「騙されたっ‼」 と誰か言われたように思い、後ろを振り向いたが、誰もいなかった 私は急いで、彼のマンションに行った 彼の部屋に行き、ノックをすると、英樹は出て来た 「英樹っ‼携帯、見てよっ‼」 と私は英樹に言うと、英樹は携帯電話の電源を入れた 「そっ‼そうなんだっ‼ 今日、亜希子の荷物を取り間違えた人と会うんだ それでっ‼」 と英樹が私に言うと 「"それでっ‼" それだけなのっ‼」 と私は英樹に問い詰めると 「うっ‼うんっ‼ 実は、亜希子っ‼ 俺、明日には田舎に帰らなきゃ行けないんだ お袋が倒れちゃってさ・・・ こんな風に、亜希子と別れるのは嫌なんだが ごめん、さよなら」 と英樹は扉を閉めると、鍵を閉めた 私は、頭の中が真っ白になり、そして目の前が真っ暗になった 私は、訳が分からずに、その場に、暫く、呆然と立ち尽くした そして私は、目から涙も流れる事もなく、頭が真っ白になったまま、歩き出した 「"ショック"とは、この事を言うんだろうなぁ~」 と私は思いながら、歩いた 周りの人や車に、迷惑を掛けながら歩いた そして、気付くと喫茶店の前に立っていた
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