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すると、哲夫は慌て
「ばっ‼馬鹿だなぁ‼
真面目に、お前と夏海と比べるなよっ‼
そんな馬鹿な事を言う前に、早く、食事にしろっ‼
衛も夏海も、腹を空かして、待っているだろ」
と哲夫は私に言った
「あっ‼そっ‼」
と私は拗ねたように哲夫に言うと、衛の茶碗にご飯をよそった
そして、哲夫以外の茶碗に、ご飯をよそい終わると
「いただきますっ‼」
と衛と夏海の二人は両手を合わせながら、声を揃えて言った
遅れて、私と哲夫も、両手をを合わせると、頭を下げた
そして、いつもの夕食が始まった
哲夫が、子供達に学校での近況を聞くと、夏海が嬉しそうな顔しながら、哲夫に学校での出来事を話し始める
夏海が話し終えると、衛が話し始める
衛の話題は、学校での出来事ではなく、最新のゲーム機やソフトのおねだりの話題だった
「衛っ‼
今日、宿題はなかったの
?」
と私は衛の話題を変えると
「衛っ‼
そろそろ、各部活動のスカウト合戦が、始まるんじゃないか?
衛は、部活動は参加しないのか?」
と哲夫は衛に聞くと
「お父さん、まだ、早いよぉ~
来年からだよっ‼
サッカー部の入部は・・・
柔道部や剣道部じゃないんだから」
と衛は哲夫に言った
「そかそかっ‼
衛も、大きくなったなぁ~
来年は、もう四年生かぁ~」
と衛を染々、見ながら哲夫が言うと
「衛っ‼
勉強も、ちゃんとしなさいよっ‼
算数が、2っ‼
なんて恥ずかしくないの」
と私は衛に言うと、衛は"借りた猫のように"おとなしくなった
「パパぁ~
私は‼私は、大きくなった?」
と夏海が哲夫を見ながら言うと
「夏海も、大きくなった
もう少し、大きくなったら、パパのお嫁さんになるか?」
と哲夫は夏海の髪の毛を、撫でながら、言うと
「いやだっ‼
ケンちゃんの、お嫁さんになるの」
と夏海が、哲夫に言うと、哲夫は、一瞬、体が凍り付いたようになった
そして少し、哲夫の目が潤んだ
「あなたっ‼馬鹿ねっ‼
夏海は、まだ、小学校一年生よっ‼
今から、涙ぐんで、どうするの?
情けないわねっ‼
衛っ‼
食事が済んだら、お風呂には入りなさいっ‼」
と食事の済んだ、衛に私が言うと
「はぁ~い
ごちそうさまっ‼」
と言って衛は、立ち上がり、自室に向った
「夏海は、パパとママ
どっちと、お風呂に入るの?」
と私は夏海に聞くと
「パパっ‼」
と夏海が答えると、哲夫は小さくガッツポーズをした
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