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子は鎹とは、この事を言うのだろか?
夏海の発した言葉に、亜希子と哲夫は恥ずかしさを覚えた
「夏海っ‼
ゴメン、パパが悪かった
亜希子、殴って悪かった
来週の接待ゴルフはキャンセルするよ
だから、家族四人で遠足に行こうか
ただし、夏海っ‼
おやつは、300円以内だぞっ‼」
と哲夫を笑いながら言うと
「ママっ‼
また、美味しいお弁当、作ってね
タコさんウィンナー、一杯、一杯、作ってね」
と夏海は亜希子に言うと、哲夫に抱かれるように、体を拭かれていた
「あっ‼あなたっ‼
本当に、接待ゴルフをキャンセルするの?
本当に大丈夫なの?」
と亜希子は哲夫に聞いた
「夏海の為さっ‼
約束を守らなきゃなぁ
たまには、キャンセルもいいんじゃないか」
と哲夫は夏海の体を拭きながら、亜希子に言った
「まっ‼衛っ‼
来週の日曜日、遠足に行くぞっ‼
お前の好きな、恐竜博物館に・・・」
と哲夫は続けて、衛の部屋に向って、言うと
「ほっ‼本当にぃ‼
お父さん、ありがとう」
と衛に言って、自分の部屋から飛び出し、哲夫の周りを回り出した
そして、翌日
亜希子は悟と、ラブホテルの一室にいた
悟と別れる為だった
「お金は要らないわ、悟っ‼
今日は、私があなたを買うわ
このDVDで
そして、終わり
今まで、ありがとう
そして、さよなら」
と亜希子は悟に言って、悟にDVDを渡した
「これで、私は無一文
お金の切れ目は、縁の切れ目
心がない私を、抱きたければ、どうぞっ‼」
と亜希子はベッドに仰向けにながら、悟に言った
悟はそれでも、亜希子の体を狂ったように貪り、そして悟は亜希子の中に飲み込まれていった
そして悟は、シャワーを浴びると、機嫌悪そうに亜希子の前から消えて行った
そして日曜日
亜希子と衛、そして哲夫と夏海
手を繋ぎながら、恐竜博物館の中にいた
子供達は目を輝かせながら、恐竜達の世界を楽しんでいた
そして、お腹をが空くと敷地内のベンチでお弁当箱を開き、食べた
「哲夫と結婚して、正解だったわ
だって、私、今、最高に幸せなんだもん
私の場合、不倫とは・・・
幸せを再認識する為、家族を更に愛する為
でも、もう男は哲夫だけでいい
だって、男は恋や愛より、女の体って事がわかったから」
と思いながら亜希子は、哲夫や子供達の笑顔を見ながら、目を細めていた
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