5人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうしたの?」
甘い声に、目が覚める。ソファから起き上がってみると、長い髪の女性がキッチンに立っていた。
「いや、夢を見ていた」
「羨ましいわね」
そう、これは過去の記憶。
遥か彼方の記憶。
幸せなセカイ
「ぎがぁぁぁぁ!」
奇声が、そのセカイを終わらせた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
意識を取り戻してみると、目の前に肉塊があった。
俺が叩き込んだ五発の44マグナムの衝撃に身をよじらせている。
「どうしたの?」
と、肉塊が普通の声を出した。
最初のコメントを投稿しよう!