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そんな私でも、クリスマスに夢をみたことがある。
それは、保育園に入園をした最初の冬のことだった。
ある日、
「お前、サンタに何貰うんだ?」
と、友達のケンに聞かれた。
「サンタ?なにそれ?」
「えっ、サンタだよサンタ。」
「えっ?」
「サンタも知らねぇの。マジなくねぇ。」
私は何か変なことをいったか不安になった。
「あいつ、サンタもしんねぇんだよ。」
気がつくと、いつのまにか、そんな噂が私のいるパンダ組中に広まった。
私は、いつも一緒にいる友達が私のことを馬鹿にしてくるようで悲しかった。
そして、だんだん話しができないやつとして、周囲からおいていかれるのではないかと思った。
友達だと思ったのに。
周囲の人たちにひどいことをいわれ、人が信じれなくなった。
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