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1.流した涙と人の想い
「志槻、志槻ッ」
「？ どうしたの嶺兄
こんな時間に大声出しちゃ、近所迷惑だよ？」
息を弾ませ、私の部屋に駆け込んで来たのは…従兄の礼祈 嶺(ｱﾔｷ ﾘｮｳ)。
従兄でありながら、お隣さんだったりする。
「――って
聞いてる？」
恨みがましい眸で見られた。
「聞いてる聞いてる
碧依姉にOK貰ったんでしょ？ Xmas」
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