カルアミルク

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   次の日、いつものように二人の朝が訪れる。 「じゃ、先に行くね!裕之、また今夜!」  いつもと同じ言葉を残し、美樹が部屋を出て行った。  俺達の仕事は別々。いつも美樹の方が早く家を出て、美樹の方が遅く帰ってくる。 仕事に誇りを持っているのは分かるが、無理をしすぎなんじゃないだろうか。 俺みたいに、適当にやった方が楽なのにな。  しかしそんな俺の想いをよそに、美樹はいつも楽しそうに仕事に出掛ける。  なんであんなにも楽しそうに仕事が出来るのか、俺には分からなかった。
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