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乃愛瑠はベンチから立ち上がり、ツリーのてっぺんの星を見て、
「亮のばかやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「な・ん・でっ。。。生きてるうちに。。。」
道行く人が振り返る程大きな声で叫んだ。
乃愛瑠はペタンと通りにしゃがみこみ、ボトボトと涙を落としながら、ツリーを見上げた。
「貴方の温もりをもう一度感じてみたかった。。。」
夜空の上の方から、チラチラと白い雪が舞い落ちて。。。
一瞬、冬の風には似つかない風が乃愛瑠を包み込んだ。
さも、寒さから乃愛瑠を守るように。。。
その温もりは。。。あの日の温もりだった。
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