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順番に女性がステージに上がっていき、男性の持っている鍵にキーを差し込み廻すけれど、だれも開く気配はなかった。
「「残念ですねぇ、はい、次の方。」」
「乃愛瑠、行こうよ、早く行かなきゃ鍵が開いちゃうかも。」
朋美が乃愛瑠の手を引っ張って言った。
「あぅん、朋美、先に行って、後でいいから。」
乃愛瑠は朋美の背中を押すようにして言った。
「んん、んじゃ行ってくるね、私が開いたら悔しがるなよ。」
「まさか、悔しがらないよ。」
朋美がステージに上がり、右に立っている男の子から次々に鍵を差し込んでいくが、全員鍵が合わなかった。
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