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「あ~ん、乃愛瑠ぅ、開かなかったよ、あの先輩の時、開けって念じたのにぃ。」
朋美が乃愛瑠の所に帰ってきて、泣くフリをしながら言った。
「そんなものよ、いっぱい女の子もいるんだから。」
乃愛瑠は朋美をそう言って慰めた。
「それじゃ、乃愛瑠も行ってきて、二人で玉砕しましょ。」
朋美が乃愛瑠の肩を叩いて言った。
「う・うん。。。それじゃ行ってくる。」
乃愛瑠は金色のキーを握り締め、ステージに上がった。
キーを持った女の子は乃愛瑠を含めてあと5人くらいだった。
乃愛瑠は右に立つ男の子の鍵本体にキーを差込、キーを廻そうとした。
「開かないね、残念。」
乃愛瑠は男の子の顔を見て言い、隣の男の子に移った。
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