1章、イルミネーション✨

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「乃愛瑠、今日は街のメインストリートのクリスマスツリーの点灯式があるんだよ、一緒に見に行かない?」  乃愛瑠の現在、唯一の親友の朋美が放課後の教室で帰り支度をしている乃愛瑠を誘ってきた。 「んー、毎年同じじゃない、クリスマスの1ヶ月前に、なんか商店街のオヤジが1・2・3でスィッチ押して、喜んでるだけだし。」  乃愛瑠は全然関心が無いように朋美に答えた。 「それがね、今年はなんか違うって言うウワサだよ、毎年夕方近くにやるけど、今年はもっと遅い時間にするみたい。」  朋美が乃愛瑠の前の席の椅子に腰掛けて言った。 「何時からするって?」 「うん、なんかぁ夜9時からって言ってた。」 「へーぇ、でもクリスマスツリーなんかに興味無いから、さっ帰ろうよ。」  乃愛瑠は立ち上がって教室を出ようとドアに向かった。
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