1章、イルミネーション✨

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「ちょっと、待ってよ乃愛瑠、そんな事言わずにさぁ、ライトアップされたツリーとか綺麗だから、それに何かあるかもしれないし。」  朋美が乃愛瑠を追いかけながら言った。 (そんな家にツリーさえなかった家庭なのに、そんなの見たら逆に淋しくなるじゃん。)  乃愛瑠はそう思いながらも朋美には強がるように、 「何かあるって?そんなの無いよ、クリスマスってだいっ嫌い!」 「えーロマンチックでいいじゃん、恋人達のクリスマス憧れない?」  朋美が乃愛瑠の横に並んで歩きながら言った。 「あのね、クリスマスって言うのは、本来キリスト教の催しなんだよ、それがなんでキリスト教でもない乃愛瑠が参加しなくちゃいけないのよ。」 「まあ、そこのところは堅い事言わないで。。。ねっ。夜8時に乃愛瑠の家に行くから、じゃあね。」  そう言って朋美が乃愛瑠を残して走ってバス停の方へ向かって言った。
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