1章、イルミネーション✨

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 ピンポ~ン  玄関の呼び出しチャイムが鳴って、朋美が乃愛瑠を迎えにきた。 「こんばんわぁ、出かける用意はしてる?」  朋美はドアから顔だけを覗かせて、乃愛瑠に聞いてきた。 「ホントに行くの?まぁとりあえず用意はしてたけど。。。」  乃愛瑠は渋々といった感じで朋美に言った。 「そんな事言わずに、行ったら行ったでなんかいい事あるかもしれないから。」 「う・うん。。。」  乃愛瑠と朋美は街のメインの通りに向けて家を出た。  メインストリートの待ち合わせスポットとなっている広場に来てみると、広場の真ん中に去年までとは違って、大きなツリーが色とりどりの飾りをつけられて立っていた。 「うわぁ、今年はでっかいね、なんかライトが点くのが楽しみだね。」  朋美が乃愛瑠の顔を見て言った。 「そう?電気代がもったいないと思うけど。」 (うん、なんか綺麗にライトが点く感じがする。。。)  乃愛瑠は心の中で思っている事と全然違う事を朋美に言った。  点灯式が始まる予定時間に近づくにつれて、広場に若者や家族連れが沢山集まってきた。
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