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クリスマスツリーの横には小さなステージが設けられていて、時間近くになって司会者と思われるおじさんがステージに上がってきた。
「「みなさんこんばんは、少し寒いですが、ほら、上を見上げると綺麗な星が輝いていますね。」」
司会者が挨拶をすると、周りの客たちがそれぞれ夜空を見上げた。
「「それでは今年もクリスマスツリーの点灯式を行います、クリスマスイブまであと1ヶ月、今年はどんなイブになるでしょうか。」」
「もう、寒くなってきたから早く点ければいいのに。」
乃愛瑠は朋美に言った。
「まあまあ、これからなんだから、でも何か面白いことあるのかな?」
朋美が掌をはぁはぁしながら言った。
「「今年はツリーも大きくなったでしょ、そして今年から趣向を凝らしまして、独身の男女の方2名にツリーのライトの点灯スィッチを押してもらう事になりました。」」
「えー、スィッチ押せるのぉ、それも独身の男女だって、高校生はいいのかな?」
朋美が乃愛瑠の方を向いて言った。
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