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「「年齢は問いません、独身ならば誰でもOK!、それでは今から幸運の鍵を、男性には本体を女性にはキーをお配りします、但し、鍵が開くのはたった1セットのみ、開いたペアが今年のツリーのライトを点灯していただきます。」」
「えードキドキじゃん、どうしようかっこいい男の子とペアになったら。」
朋美が顔をにやつかせて言った。
「そんなの無理だよ、いっぱいいるんだから、ペアになるはずないし。」
乃愛瑠は内心ドキドキしながら言った。
「「それでは、独身男性の方?我と思うかたはステージに上がってきて、鍵の本体を受け取って下さい。」」
司会者がそう言うと、ツリーの周りにいた人混みの中から20人くらいの男性が次々とステージに上がり、鍵の本体を受け取った。
「あー、あの人、うちの学校の3年の先輩だよ、それになんか知ってる奴ばっか。」
朋美はステージに立つ男を見て言った。
「そうだね、あんなのとペアって言っても、ちょっとね。」
乃愛瑠はそう言いながらも、一人だけ知らない男の子が混ざっている事に気がついた。
(あの男の子。。。見たことないな。。。どこの子だろ?)
(ちょっと淋しげな表情してるけど。。。)
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