1章、イルミネーション✨

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 乃愛瑠はしばらくその男の子の姿を見つめていた。 「「それでは、会場にいる独身女性には、係りの者がキーをお渡ししますので、その場で手をあげていただきますか?」」  司会者が言うと、パラパラと女の子達が手をあげて、キーを受け取った。 「乃愛瑠も手を挙げなさいよ。」  朋美が手を挙げながら言った。 「あっ。。う・うん。」  乃愛瑠は渋々手を挙げ、金色の普通のキーよりは大きめのキーを受け取った。 「「それでは、キーを持った女性に一人ずつステージにあがっていただいて、男性の持っている鍵に差し込んで開いてもらいましょう。鍵が開くのはたった1個ですよ、その偶然で恋が芽生えても当局は一切関知いたしません。」」  司会者の声に、周りの客から笑い声が聞こえてきた。
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