4人が本棚に入れています
本棚に追加
変異の烏
其の身は白を纏いて
異端な身は朋輩から疎まれ、あまりの珍しさに人は彼(か)を崇め
見据えるのは
無色の彩
―誰か…
私に彩をください
朋輩と同じ彩を
此世界に特別などないのに
勝手に私を、『特別』扱いして
私を認めて…
『特別』ではない私を
見目以外の私を見て
お願いだから…
烏は今宵も鳴く
夜目にも眩しい其の彩は、今宵も月の下、それは寂しく、それは神秘的に浮かび上がるのだ
最初のコメントを投稿しよう!