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夜には失う眼に、眩く浮かぶ白 一片の汚れの無い、鮮烈な白は あれは―烏…? 吾はとても美しく、神々しく そして、とても寂しそうに 自らの眼を覆う夜闇を一切打ち払った吾に近づきたくて 大きな翼を羽ばたかせた 闇に紛れた己に、吾はまだ気づかない 近づけば近づくほどに遠くに感じて、悲しくて 「あなたは、だれ…?」 一声、鳴いた
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