第二話 ブーンの『波』 その②

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 教師達の変な物を見るような哀れみの眼差しを全身で受けながら校門へと向かう。「熱があるんだろうか」「ああ、だから早退ね」とかいう掛け合いはいらない。  ……一応、グラウンドの隅を出来るだけ人目につかないように歩くが、どうしても授業中の生徒達がたまに窓の外を覗く仕種にドキッとさせられる。人目が気になるというか、ここまで来ると全員が視線という名のマシンがを構えた敵だという認識だ。  そして、やっとこさ校門へ。長かったがようやく…… <ヽ`∀´>「よう」 ( ^ω^)「…………」  ……なんかいた。
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