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<ヽ`∀´>「待ってたニダ」
……まさか仕返しに来たのか? 来ている制服で学校は特定することが出来る。そして、校門の外で待機していれば学校側からは死角、誰も不審な男がいることになど気付かない。
<ヽ`∀´>「まぁ、そんなに怯えるな……その指輪をくれたら許してやるニダ」
まだコイツはこんなこと言うか。だから、外れないんだって何度……
すると、男は僕の腕を掴み、
<ヽ`∀´>「契約の印を渡せば外れるニダ……」
(;^ω^)「ッ!?」
まさか……
<ヽ`∀´>「いやあ、こんなモン拾っちゃってねぇ……話は全部聞いたニダ」
男の左手に嵌まった指輪が輝く。
まさか、コイツも指輪を持っているとは……まずい。僕にはまだ攻撃手段がないと言って過言ではない。逃げなければ……しかし、腕を掴まれていては逃げられない。……コイツ、走るのはとろいが、意外に力が強い。
考えていると、彼は右手を振り上げる。そして、握り拳に力を込めて、僕の腹部を殴る。
<ヽ`∀´>「さぁ、よこすニダ」
(;^ω^)「確かに痛いが……」
……思い切り殴った際に、腕が外れた。しめた、チャンスだ。
(;^ω^)「逃げるお!」
<ヽ`∀´>「…………」
だが今度は男が追ってこない。どうしたというのか、その場で僕を眺めている。
何かおかしい。いったい、何を考えているんだ……? やる気をなくした……そんなワケはないだろう。
だがしかし、僕は忘れていた。
相手は指輪の所持者だと言うことを。
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