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「とりあえず依頼なんですね。あー良かった。このまま依頼者が来なかったら潰れる所でした。」
「あ……そうですか……。」
依頼者と裕矢のやり取りが行われる。
実はこの裕矢探偵事務所(今明かされる事務所の名前!)は汚いとかそういうわけではない。
依頼者も何人か来た事はある。
が………。
(/・∞・\)
という顔して部屋から去る。
当然だ!
この部屋は有り得ないほど硝子張りだからだ。
探偵事務所と間違えてやーさん事務所に来たと思い、去っていくのが基本パターンだった。
そんな部屋に2人が寝ている間に入って来て何食わぬ顔で座っていたということは……。
この中年の男性は『そっち系』の外ならない筈だ。
「あの……。つかぬ事をお伺いしますが……。」
「……?……何です?」
虹生が尋ねる。
「もしかして貴方……そっちけ……ぎゃあああ!」
またも虹生は裕矢に殴り飛ばされた。
壁まで吹っ飛び、その吹っ飛んだ虹生に裕矢が接近!
「駄目でしょう。もしあの人がそっち系だったらどうする気ですか。対処出来ませんよ。」
「お前出来るよね!?」
「出来ませんよ。アニメやフィギュアの話されたって……。」
「は?お前もしかしてそっち系てアキバ系とか思ってたわけ?有り得ないよね!?どう考えたら今の状況でアキバ系になる訳?」
「どう考えたらって……そう考えたらですよ。」
超小声で2人がやり取りする。
少し離れた席で中年が自己紹介する。
「あ、自己紹介遅れましたね。私アキバ系の穂波と申します。」
「アキバ系だったー!」
恐るべき裕矢の洞察力。
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