止まらぬ涙

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止まらぬ涙

「聞いて聞いてー!俺告白されちゃった!」 「え、」 嬉しそうにそう言ったのは、幼なじみのジロー。ジローは小さい頃からモテていたし、告白されたことは数えきれない程ある。だけど、今回は胸がすごく痛んだ。 「でね、付き合うことにしたんだー!」 私は一瞬なんて言われたのかわからなくなり思わず、よかったね、おめでとう、と言ってしまった。 「ありがとう!超嬉Cー!」 そう言いながら微笑むジローを見ると、胸がズキズキする。 「…っ」 「あれー?どうしたの?」 気が付くと涙が頬をつたっていて、ぬぐってもぬぐっても余計溢れるばかりだった。 あぁ、私、ジローのことが好きなんだ。 止まらぬ涙 (この涙が止まるまでは、好きでいてもいいよね?)
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