溢れる涙。

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夢を見たんだ。 綺麗な花畑だった。 遠くで、柚奈と天使?が遊んでいる。 .... 俺に気が付いたのか、柚奈が、俺の方をみる。 . . . . . 『なんでいるの?』 . . . . . 涙を貯めて、柚奈は続ける。 . . . . . 『あなたは、ここに来ちゃだめ。和泉ちゃんを守れるのは、あなただけなんだよ?』 . . . . . 『愛してくれてうれしかった。でも…今、あなたは、気持ちを隠してる。ほんとの気持ちにきちんと向き合って?笑って?』 . . . . . そう、言って、俺を抱きしめた。 涙が溢れてきた。 . . . . . 目が覚めて、何もせずには入れなかった。 数ヶ月ぶりに病院に行った。 和泉の担当医に会うためだ。 . . . . . 和泉と生きたい。 天使、邪魔しないでな? . . . . . 俺が和泉にできるのは、これくらいだから、生きてほしいから。 奇跡を起こす準備はできていた。
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