angel……生きて……

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和泉が、眠りから覚めなくなって、今日で、二週間。 規則正しい寝息で眠っている。 . . . . . なんとか、一命はとりとめた。 移殖も成功した。 しかし、体が、ある種のショック状態から抜け出せないでいるのだ。 . . . . . たまに、ピクッと体を震わせるたび、俺は、和泉の頭を撫でた。そして、柚奈に話すんだ。 連れて行かないでくれ。って……。 . . . . . ふと、気が付くと、俺は、また花畑にいた。 遠くで、柚奈が誰かと話している。 . . . . . 和泉だ。 . . . . . 『和泉……』 . . . . . 動けない。 . . . . . 『和泉ーーーーー』 . . . . . 和泉が、こちらを見た気がした。 でも、また、柚奈と一緒に歩いて行った。 . . . . . 『和泉…和泉ーーーーー!!!!』 . . . . . 気が付くと、汗だくでベッドに横たわっていた。 . . . . . 『お疲れだったんですね?華山さんの病室で倒れたんですよ?』 . . . . . それで、あの夢か……。 . . . . . 『華山さん、早く、目を覚ますといいですね……あまり、無理はいけませんよ?華山さんが目を覚まして、あなたを見たらきっと泣いちゃう。ちゃんとご飯たべてますか?食事ほとんど残してらっしゃるでしょ?』 . . . . . 鏡で確認して見た。 あんな夢も見るだろうなぁ。 俺は、まるで、血を飲んでない吸血鬼だ。 . . . . . 『きちんと、栄養を取ってくださいね?』 . . . . . 出された食事に手をつけた。 思いのほか、俺は腹が減っていた。 俺は生きている。なんで、俺が……。 . . . . . 2日後…俺は退院した。 . . . . . 街は、クリスマス一色。 俺の天使はまだ、目を覚まさない。
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